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ソフトバレーの対人パスで、二、三往復するとボールが遠くへ飛んでしまう。そんなとき、すぐに「自分のパスが悪い」と決めつけず、まず相手から来た球と自分が返した球を別々に見てみましょう。毎回違う高さや方向の球を受けながらでは、何を変えると返しやすいか分かりにくくなります。
この記事は、弱い球を使って2人で練習したい初心者・復帰した人向けのメニューです。球出しをそろえる段階、1回のパスで返す段階、短いラリーをつくる段階へ進めます。フォームを一つの形に矯正する説明ではなく、失敗した条件を見つけ、次に試すことを決めるための編集部提案です。回数や時間は練習枠の一例で、上達を保証する数値ではありません。
始める前に、2人の役割と周囲の空きを決める
使うものは普段のソフトバレーボール1個と、記録用の紙です。ネットは必要ありません。体育館の利用ルールに従い、隣の練習や通路から離れ、2人とも前後左右へ無理なく動ける場所を選びます。ボールかごや飲み物を移動範囲に置かず、落ちた球は練習を止めてから回収してください。
最初はAを球出し兼キャッチ役、Bを返球役とします。AはBへ弱く投げ、Bが1回のパスで返した球をAが受け止めます。キャッチは条件をそろえるための練習上の簡略化です。試合でもボールを持ってよいという意味ではありません。Aが連続で投げず、Bの準備ができた合図を待つことが大切です。
距離は2人が無理なく弱い球をやり取りできる近さから決めます。一律に何メートルが正解とはしません。近すぎて顔へ速く球が届く場合も、遠すぎて力任せに投げる場合も距離を調整してください。基準にする床の線を覚えておけば、役割交代後も同じ条件へ戻れます。足元へ障害物を置いて目印にする必要はありません。
通常の準備運動を終えた後、条件合わせに3分、片側ずつ返す練習に6分、短いラリーと振り返りに6分を使うと、約15分の枠にできます。疲れや痛みがあれば中断し、数字を埋めるために続けないでください。痛みのある手指や腕で無理にパスを試す内容ではありません。

段階1:返す前に、球出しだけをそろえる
AはBの正面へ弱い球を投げます。この段階のBはパスせず、余裕をもってキャッチします。まず3球ほど試し、「その場か小さな移動で受けられる範囲」を2人で決めましょう。Bが大きく走ったり、後ろへのけぞったりしないと届かない球は、今回の基準には含めません。
球出しが右へ外れたら、直ちにBの構えを直すのではなく、Aが同じ場所から同じ方向へ出せているかを確かめます。高さが毎回違うなら、最初に受けやすかった1球を言葉で共有してください。「さっきより少し低く」「正面へ」のように、次の球で変えられる指示を一つにします。
受けやすい球を出せた回数と、外れた回数を別々に数えます。球出しの練習も2人で行う練習の一部です。外れた球を隠す必要はなく、逆にすべてBの失敗にする必要もありません。AとBを交代して同じ確認をすると、相手が受けやすい条件を具体的に共有できます。
段階2:1球ずつ返し、ずれた方向を伝える
球出しがそろってきたら、Bは普段練習しているパスでAへ返します。オーバーとアンダーを同じセットで混ぜず、今回確かめる方法を先に決めましょう。どちらを使うか迷う段階なら、指導者に相談して扱いやすい方法から始めます。ここでは打ち方の難度を増やさず、Aが受けやすい位置へ戻すことに集中します。
Aは返球を受けたら、球を抱えていったん止まります。「続けなければ」と急いで次の球を出さず、Bが開始位置へ戻る時間を取ります。返球が大きく外れたときに追い続ける必要はありません。他の練習場所へ入りそうなら声を掛けて中断し、安全を確認して回収してください。
1セットは5球を一例にします。記録するのは、球出しが基準内だったか、Aが小さな移動で受けられたか、外れた場合に前後左右どちらへずれたか、の三つです。例えば「球出し5球中4球が基準内、その4球のうち3球を受けられた」と残します。これは記入例で、実際の上達実績ではありません。
基準外の球にも触れた場合は、参考として別欄に記録します。返球が成功したときだけ基準内にするなど、後から都合よく条件を変えないようにしましょう。5球が終わったら、まずAが見えた方向を伝え、次にBが感じたことを一言だけ添えます。原因を断定する前に、同じずれが繰り返されているかを確認します。
失敗を一つの変更につなげる
返球がAの手前に落ちる場合、いきなり腕を強く振る指示を増やすのでなく、距離が遠すぎないか、球出しが低くなっていないかを先に確認します。条件をそろえても同じことが起きるなら、少し近づいたセットと元の距離を比べます。条件を変えた後の数値は、元の条件とは別の記録にしてください。
左右へ大きく外れる場合は、Bが球を追った位置とAが待つ位置を確認します。球を出したAが直後に横へ動けば、Bの目標も変わってしまいます。まずAの受ける場所を固定し、それでもずれるかを見ます。「体の向きが絶対に原因」と決めつけず、2人が観察できる条件から順にそろえましょう。
返球の高さが大きく違うときは、まず球出しの高さを戻します。それからBが返した球をAが無理なく受けられるかを確かめます。単に高ければよい、速ければよいという目標にはしません。今回の受け手が準備できる球になっているかを、受けた人の言葉で伝えてもらいます。
途中で助言を受けた場合も、一度に変更する点を増やさないでください。目線、開始位置、距離などを同時に変えると、次のセットで何が関係したか分からなくなります。修正点が一つでも難しければ、パスをやめてキャッチする段階へ戻れます。戻ることも条件を確かめるための練習です。
段階3:短いラリーへ進み、崩れたら止める
双方が1球ずつ安定して返せるようになったら、Aもキャッチせずパスで返す段階へ進みます。最初は長い連続回数を競わず、短くやり取りして止める約束にします。例えば3往復で終了する設定なら、成功した状態の位置や距離を覚えたまま振り返れます。3往復は例で、2人が余裕を持てる回数へ変えて構いません。
ラリーが崩れたら、最後に落とした人だけを原因にしません。その一つ前の球で、すでに大きく移動していなかったかを2人で確認します。分からなければ推測で責めず、片側ずつ返す段階へ戻して同じ方向の球を弱く出します。練習で再現できないほど難しい球を続ける必要はありません。
慣れた後の変化は、距離を少し変えるか、左右どちらかへ小さく動く球を加えるかの一つです。移動を加える場合は、相手が追える範囲を先に合意してください。不意に強く投げて反応を試したり、壁際まで追わせたりしません。2人が制御できる条件で、移動後に相手へ戻すことを確かめます。
次回につながる記録の残し方
練習ノートには日付、2人の開始位置、パスの種類、球出しの高さの目安、有効な球出し数、受けられた返球数、ずれた方向、次に変えることを書きます。連続ラリーの回数は別欄にします。片側からの球出しと、お互いが動くラリーは条件が違うので、同じ成功率として比べないためです。
次回は難しい練習から始めず、前回と同じ条件の短いセットを先に行います。相手や使用球が変わったときも記録しておきましょう。数字が下がった場合に「下手になった」と即断せず、距離や球の違いを確認できます。終わりに次の課題を一文で決めておくと、練習担当が変わっても再開しやすくなります。
このメニューで大切なのは、途切れた回数を減らすことだけではありません。「球出しはそろっていた」「返球が同じ方向へずれた」「距離を変えたら受けやすくなった」と説明できれば、次の練習で確かめる点を選べます。難しいフォームの説明を増やす前に、相手と同じ条件を共有するところから始めましょう。
練習用ボールはチームの品番と合わせる(PR)


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品番をそろえる理由は、練習で扱う球の条件を合わせやすくするためです。購入だけでパスが上達するわけではありません。販売店によって色や販売単位、送料が違うため、1球か複数球のセットか、空気を入れた状態で届くかを確認してください。色一覧の写真を複数個セットと取り違えないようにします。
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